対話−尊厳ある平和へ向けた新たな攻勢

フォックス新大統領就任、COCOPA先住民法案国会上程という新たな情勢をふまえ、サパティスタは、１２月に声明を発表、先住民の権利と文化の憲法による認知を求めるため、２月末から３月はじめにかけてメキシコ全土で大動員を行うよう市民社会に要請、この大動員の先頭に立つべく代表団を首都メキシコ市に派遣することを発表しました。
代表団には、副司令官マルコスをはじめ、司令官タチョ、ダビド、モイセス、スサナなど主立った指導的メンバーが含まれており、２月２５日にサンクリストバルを出発、第３回先住民全国会議など各地での集会に参加したのち、３月１１日にメキシコ市に到着する予定です。
サパティスタは、つぎの三つのスローガンをかかげて、世界の市民社会に連帯の行動をよびかけています。
1.　サンアンドレス合意に基づく先住民の権利と文化の憲法による認知
2.　チアパスに展開している政府軍の７つの拠点からの撤退。
3.　100人以上におよぶサパティスタ関連の政治犯の釈放。

サパティスタ代表団首都行進に出発

マルコス服司令官ら代表団は、２月２５日、バスで陸路の首都行進の旅に出発しました。サパティスタは今回の行進を「尊厳の行進」「大地の色の行進」と呼んでいます。
フォックス大統領は公式には「首都行進を歓迎する」旨表明していますが、各州の知事や権力者のなかにはサパティスタへの敵視を強めている者もおり、暗殺など不測の事態も否定はできません。メキシコ政府が国際赤十字の行進への同行を拒否したため、行進には市民社会諸組織や世界各地からのオブザーバーが、「弾除け」として同行しています。
マルコス一行は、各地で大歓迎を受けており、出発地点であるサン・クリストバル・ラス・カサスでは、サパティスタ２万人と歓迎する市民で街は埋め尽くされ、お祭り騒ぎとなったようです。
首都行進は、メキシコの１２の州を通過、各地で先住民や市民社会の圧倒的歓迎を受けながら、集会・交流・対話を積み重ね、３月１１日にメキシコ市に到着する予定です。

サパティスタ代表団首都へ

３月１１日、サパティスタ代表団は、メキシコ市に到着しました。ソカロは８万有余の人々で埋め尽くされ、新しいメキシコに希望を馳せる多様な人々の輝きが、街にあふれました。
しかし、メキシコ議会は、サパティスタの求める議員全員との対話−国会総会での対話を拒絶し、対話を密室の閉じられたものにすべく、不毛な策謀を繰り返しています。
サパティスタ代表団は、３月１０日、先住民の権利と文化が法的に承認されるまでメキシコ市に滞在することを明らかにしましたが、メキシコ議会との不毛なやり取りに、２２日をもってチアパス州に帰ることを表明しています。事態は流動的です。

　サパティスタ代表団 国会演壇に

３月２２日、メキシコ議会は、サパティスタ代表団の国会総会での発言を認める旨議決しました。これにより、サパティスタ代表団は、目出帽姿のまま国会の演壇に立つことになります。この前代未聞の痛快事をメキシコ議会に飲ませたメキシコ市民社会、その圧倒的力に心より敬意を表したいと思います。
サパティスタ代表団の国会での対話は３月２８日に実現、サパティスタは首都での行動を成功裡に終えチアパス州へと帰還しました。今後の推移に注目と連帯を　!!!

２／２３ 集会　「サパティスタ首都への行進−メキシコ先住民の現在」

２／２３集会宣言

サパティスタ首都行進へのカンパ

サパティスタ行進ルート

con el E.Z.L.N. al D.F.　サパティスタ情報センター

マルコス副司令官、タチョ司令官らサパティスタ代表団の首都行進に関する公式サイトが、2001年1月に開設されています。注目を !!!

http://www.ezlnaldf.org/

メキシコの日刊紙「La Jornada」のインターネット版。首都行進の経過を連日伝えており、画像からは現地の熱気がひしひしと伝わってきます。

http://www.jornada.unam.mx/

山崎カオルさんのホームページ。サパティスタ首都行進のコミュニケや速報を精力的にUPされています。

http://clinamen.ff.tku.ac.jp/