サパティスタ首都行進、７つのメッセージ

第１のメッセージ（テモアヤ、３月５日）

「今日から、われわれはメヒコ市にメッセージを送りはじめることにする。メッセージは７つある。それぞれのメッセージは独自の意味をもっているので、階乗の意味があることになる。つまり、１＋２でひとつの意味がある。１＋２＋３では別の意味が生じる。このようなことが、７番目のメッセージまでに生じる。７番目のメッセージになるとき、われわれはメヒコ市に入ることになるだろう。
これが７つのうちの最初のメッセージである。何も恐れるな。われわれが一員である人たちの声に耳を傾け、話すため、両眼や口を閉じる人たちは、何を恐れているのか。やがて、連中は道を譲るはめになるだろう。声なき者たちが声を取り戻し、顔のない者たちが顔を取り戻す様子を連中は指をくわえて眺めるだろう。
その時、征服者、副王、保守派、われわれを帝国の一員にしようとする者たち、党利党略にうつつを抜かす大農園主、カルロス・サリナス・デ・ゴルタリやエルネスト・セディージョの徒党の声を模倣する連中の声はまったく無価値になるだろう。
歴史は各人ごとにひとつの場所をもつ。それぞれの人がその場所を取捨選択する。足したり、引いたりすることで、賛成する人や反対する人が加わるだけでなく、沈黙する人も加わる。
これがメヒコ州テモアヤのオトミ宗教センターから発する最初のメッセージである」

第２のメッセージ（テポストラン、３月６日）

「大地の色をしているわれわれの沈黙は打ち破られた。その破片の上にわれわれは立っている。われわれがかつてあった状態、つまり現在の状態とは違うものに回帰する可能性を議論していはない。われわれがこれから変わっていくものを議論してはない。問題にしているのは、われわれが現在もっている場所、今ある場所を認知するか、否かである。われわれが支配することなく、すべての人と一緒に存在する可能性である。われわれは偉大な存在であるゆえ、われわれが小さいことは気にならない。法を作り、制定するすべての人が重要なのである。歴史を作り、記述するわれわれが重要でなのである」

第３のメッセージ（イグアラ、３月７日）

「これがメヒコである。戦争を展開するためには、政府に挑戦しなければならない。平和と正義を手に入れるにも、政府に挑戦しなければならない。それゆえ、われわれは抑圧する者たちに挑戦するのである。われわれは連中にむかって挑戦しつづける」

第４のメッセージ（クアウトラ、３月８日）

「そこで、われわれは歴史の同じ道を歩のである。しかし、われわれは同じことを繰り返すのではない。われわれは昔の存在である。だが、われわれは新しい存在である」

第５のメッセージ（ミルパ・アルタ、３月８日夜）

「われわれは２つの顔をもっていない。だが、２本の足をもっている。歩くためには、１本、そしてもう１本が必要である。月が夜空の女王として君臨している今、３つの色を帯びている月は予告する。もう３晩ほど経てば、大地の色によって、力はさらに力を持つだろう。プレペチャの家から始まった歩みが７日目の朝を迎える頃、上に向かって成長するすべての大地は大地の色によって彩られるだろう。そのとき、苦悩は死にはじめ、すべての色をともなって、われわれ大地のものである色は踊りだす」

第６のメッセージ（ショチミルコ、３月10日）

「われわれが集団として誕生させた歩みも７日目の朝が明け、言葉を発することは禁じられるだろう。小麦の肩の上で、われわれである皆とともに、われわれはパンになるだろう。上に向かって成長する大地は、大地の色の歩みに目を見開き、耳を傾けるだろう。つまり、われわれは大きく腕を開くだろう。鏡のなかで、日は一日を繰り返し、反乱は歴史を繰り返すだろう。３月は破片となった沈黙と別の声、褐色の声を見るだろう。声は歌っているすべての声に入っていくだろう」

第７のメッセージ（ソカロ、３月11日）

「メヒコよ、お前に何をすべきであるかを告げるために、われわれはここまできたのではない。お前をどこかに導くためにきたのでもない。われわれを支援してほしいと、お前に謹んで敬意を込めてお願いするために、われわれはきたのである。この旗がわれわれにふさわしい場所を手にしないまま、夜が明けることなど、われわれは認めることはない。われわれは大地の色をしている存在である。ありがとう。これが欠けている７つ目の鍵である。７番目の鍵とはあなたたちである」