2000年12月２日付けCCRI-CG･EZLNコミュニケ

サパティスタ代表団は首都へ行進予定

　　メヒコ人民へ
　　世界の人民と諸政府に

　我々は以下の点を検討した。
�@　国の先住民族にとって尊厳のある場所が認められていないような尊厳のあるメヒコを考えることはできない。
�A　先住民族の権利と文化を憲法で認知することが懸案となってきたが、その解決をこれ以上は延期できない。
�B　メヒコと世界の人民は先住民の掲げる要求に敏感に対応し、それぞれが出来る範囲で先住民の要求と連帯してきた。
�C　EZLNは先住民の大義を重要な旗印として掲げてきた。
�D　サンアンドレス合意の履行を公約し、1996年12月にCOCOPAによって作成された先住民法案を国会に上程するという現連邦政府の決定がはっきりと示されている。

　それゆえ、EZLNは宣言する。
（１）　先住民全国議会、国内外の市民社会、政治・社会組織、すべての人々に呼び掛ける。メヒコの国会で、COCOPA提案に基づいて、先住民の諸権利と文化が憲法で認知されるように大規模な動員を展開してほしい。
（２）　CCRI-CG･EZLNの代表団をメヒコ市に派遣することを決定した。その目的は、国会に向けた上記の大動員の先頭に立ち、いわゆる「COCOPAの先住民法案」の意図を国会議員の前で説明することである。
（３）　その代表団はCCRI-CG･EZLNから選ばれた24名のメンバーで構成されるだろう。この代表団に加わる同志はツォツィル、ツェルタル、トホラバル、チョル、ソケ、マムおよびメスティソという民族集団を代表する。その名前は以下のとおりである。
　ダビ司令官、エドゥアルド司令官、タチョ司令官、グスタボ司令官、セベデオ司令官、　セルヒオ司令官、スサーナ司令官、オマール司令官、ハビエル司令官、フェレモン司令官、ジョランダ司令官、アブラハム司令官、イサイアス司令官、ダニエル司令官、ブルマロ司令官、ミステル司令官、アベル司令官、フィデリア司令官、モイセス司令官、アレハンドロ司令官、エステル司令官、反乱副司令官マルコス、マホ司令官、イマエル司令官
（４）　サパティスタ代表団は2001年２月にメヒコ市に赴く。その日程はおって明らかにする。
（５）　我々は先住民全国議会、メヒコ全域のインディオ民族に呼び掛ける。それぞれの政治的立場にとらわれることなく、組織化を展開し、動員を掛け、我々の代表団と合流し、国会が先住民の諸権利と文化を認知することを要求していこう。
（６）　我々はメヒコの市民社会に呼び掛ける。この要求を支援するため、組織化し、動員を掛けてほしい。
（７）　我々は世界中の連帯委員会、グループや諸個人に呼び掛ける。この要求に関して示威行動を展開してほしい。
（８）　サパティスタ代表団は、市民社会全体が、差異や好き嫌いにとらわれず、我々に同伴すること要請し期待する。そのため、メヒコ市への行進の計画や行程について近日中に発表する。その組織化はEZLNだけが行うことになる。
（９）　連邦政府との対話の再開の有無にかかわらず、サパティスタ代表団の首都への行進は実施されるであろう。立法権力にむけて我々の意見表明を行うつもりである。我々の意見に耳を傾けていただく感受性を見いだせると我々は確信している。

　民主主義を！自由を！正義を！

　　メヒコ南東部の山中にて
　　CCRI-CG･EZLNを代表して、反乱副司令官マルコス
　　2000年12月