（2001年3月28日） |
| すべての皆さんに向けたわれわれの言葉 皆さんに言いたい。この集会、私が言っているのは、今、われわれがいるこの集会ですが、この集会によって、われわれはラカンドン密林第５宣言［1998年７月19日発表］によって始まったひとつの運動の最終局面を迎えることになりました。 1998年に始まったこの運動は、２年前の1999年３月に行った全国協議［先住民の権利の認知、殲滅戦争に反対するための全国協議］によって、もっとも偉大な輝きの頂点のひとつに達しました。 われわれはすべての皆さんに感謝します……われわれはやり終えました。明日、われわれはリュックをまとめ、われわれの土地に帰るために出発します。 われわれはひとつだけお願いします。皆さん、それぞれの家や仕事の場に帰ったなら、あなたのおかげで、われわれがペドリートと呼んでいるペドロという名のひとりのこどもが、６年と１ヵ月の山中での生活から初めて家に帰れるようになることをあなたの友達や家族に伝えてくださるようお願いします。 われわれは、この集会を組織化するにあたり、われわれを支援してくださった芸術家や知識人、オスカル・チャベス先生とガビノ・パロマーレス先生−そこのラジオではガビノ・バレラと言っていたようですが、誰もがあなただと知っています−ならびに、私のリクエストに応えて歌うと約束されたオスカル・チャベスの歌が言っているように、これまでわれわれを助けてくださったすべての方々に感謝します。その歌詞は次のとおりです。 「あなたたちとともに、われわれはこの世界を別の世界に変えることができた。だが、落ち着くのはまだ早い。世界がよくなるようにするには、まだ多くのすべきことが残っている。だが、少なくとも、今はもはや前のままの世界ではない」 われわれは出発します。 先住民全国議会の仲間の皆さん。われわれは手に何も持たずに帰るのでありません。われわれが握手を交わしたすべての手、近くや遠くから挨拶を交わした手、われわれを守るための鎖の輪となった手、われわれが宿泊する場所を建築し準備した手、支援や励ましの文章や言葉をわれわれに書いてくれた手、夜や夜明け前にわれわれを警護してくれた手、今年の３月11日に首都のソカロでに拳を突き上げた手、一握りの頑固な連中［EZLNの国会での発言に反対したPAN の指導部］が対話の扉を閉じようとした時に抗議の声を上げた手、３月22日の国会の下院と上院で賛成票を投じた手、われわれがまだ見ていないが、われわれのものと同じ不安で引きつっていたが、今はわれわれと喜びを分かちあい拍手している手を持ち帰るのです。われわれはこうした手でいっぱいの手を持ち帰るのです。その手は、ご存じのように、心がが出会った時にその心を掴もうとしてなる形をしています。 兄弟姉妹の皆さん、ありがとう。同志の皆さん、ありがとう。若者グループ、ありがとう。仲間の皆さん、ありがとう。男女の同志、ありがとう。お父さん、お母さん、ありがとう。男の子−いればいいですが−、女の子、ありがとう。伯父さん、伯母さん、ありがとう。義父母、ありがとう。いとこ、甥と姪−ここで、誰か検閲するかな−、代母に養子の男女よ、ありがとう。 ありがとう、メヒコ。われわれは本当に帰ります。
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