メキシコ議会は、COCOPA法案に修正を加えた憲法改正案をＰＡＮ、ＰＲＩによる賛成多数で承認した（2001年4月25日上院通過、4月28日下院通過）。
サパティスタは、4月29日に声明を発表、「修正された憲法改正は、先住民の諸権利の行使を推進するどころか、阻害するものであり、インディオ民族、国内外の市民社会、そして世論に対する重大な攻撃にほかならない」とし、国内外の市民社会に対してメヒコ政府への抗議を要請している。2001年8月14日「先住民権利法」が公布された。この法律はサパティスタが求めたCOCOPA法案を大幅に修正・改竄したものであり、サパティスタや先住民諸組織は同法の撤回や大統領による拒否権発動を強く主張してきた。フォックス大統領が拒否権を発動しなかったことから、サパティスタは「大統領や国会は対話の扉を閉ざした」としている。欺瞞に満ちたメキシコ政府・国会の対応は、「尊厳の行進」によって切り拓かれた「平和的解決の可能性」を遠ざけるものと言えよう。
国会採択の先住民法の公布
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