EZLNコミュニケ　 2001年4月29日

　国内外の報道機関へ

　淑女、ならびに紳士の皆さん

　お知らせします。

どうして、「呪われた三位一体（その言葉が示すように、デイエゴ［デイエゴ・フェルナンデス・デ・セバージョ、ＰＡＮ議員団代表］、ジャクソン［エンリケ・ジャクソン、ＰＲＩ議員団代表］、チューチョ［ヘスス・オルテガ、PRD議員団代表］、バルトレット［バルトレット・ディアス、上院法案報告委員会委員長］の4名で構成されている）」は、またもや［前回のものは、3月22日に上院がサパティスタと先住民全国議会のメンバ
ーの上院での意見表明を拒否したことをさす］上院を自分のものにできたのだろうか？
彼らにとってチアパスの戦争は重要ではないのだろうか？
当然ながら、彼らにとっても重要なものである！
だからこそ、彼らはこの憲法改正案を作成したのである。彼らは、戦争が終わらないこと、軍隊がチアパスで汚れた仕事を継続すること、サパティスタが地下活動を継続すること、先住民が施しと軽蔑の対象でありつづけることを保証したのである。
問題が法案の文章の「句読点」の問題ではなくなっていることは今や明白である。
この改革にふさわしい名前があるなら、それは「大土地所有者と人種差別主義者の権利と文化の憲法における認知」というものだろう。
どうしてフォックス氏は愚弄としか思えない法案に拍手を送るのだろうか？
わかりきっている。大統領自身がその法案の後見人であるからだ。
連中は先住民の尊厳を求める大規模な動員を失敗に終わらせたいのである。しかし、連中が保証できる唯一の敗北とは、将来における彼ら自身の敗北である。
それとも、彼らには過去に関する記憶がないのだろうか？
そう、われわれにはこれから展開されることがわかっている。「サパティスタどもの非妥協性」を非難するメディアの大キャンペーン、軍や警察による圧力の強化、準軍事組織の再活性化、軍事攻勢などが展開されるだろう。
われわれはこうしたシーンは以前に見たことがあるし、その結末がどうなるかはよく知られている（何なら、セデイージョ氏に尋ねるとよい）。

では、お元気で。われわれには何も残っていないことは明らかだろう。

　メヒコ南東部の山中から。

　EZLN 反乱副司令官マルコス

　メヒコ、2001年4月