ドゥリートの首都への行進の乗り物

　ここでは、サパティスタの首都行進という行動においてなんらかの形で役割をはたそうとするかのように、寒さや雨も蠢きまわっている。タバスコの出来事［昨年末のＰＲＩ派候補当選という州知事選挙の結果が連邦選挙裁判所で無効とされ、再選挙決定］は、「ビロード移行」に抵抗している頑強な現実のひとつでしかない。これが問題であると考えている方は、（ニカラグアのエスピノサ［公金流用で指名手配された前政権の旅行省大臣、ニカラグアで逮捕収監］のように）「遍在化しているストレス」の額縁のなかにいるドゥリートの姿を見てほしい。ドゥリートがそんな格好をしているのは、サパティスタ代表団が陸路でメヒコ市まで旅をすることに関して、われわれが抱いている疑問がドゥリートをも悩ませているからである。

　飛行機の「アエロ・ドゥリート」号にするのか？
　そうすると、彼の自慢のイワシの缶詰で航海することはできないのか？
　では、「ドゥリート・バイク」号を使うべきなのか？
　それとも、ラカンドン密林で最高速の亀「ペガサス」号を再利用する時なのか？
　もしも、地下の道で行くのなら、「モグラ・ドゥリート」号が必要となるのか？
　この問題を解決することも忘れてはならない。

　何ですって？わかりました。私も同じ意見です。タバスコの出来事と同じように、どのような結末になるのかを知らねばならない！

　　出典−La Jornada,2001/1/4