沈黙の発する音

　はるか昔の神々のなかの最長老たちが、天空と大地を読むことを人間に教えた。このように老アントニオは言っていた。

　世界という本を構成しているこの偉大な二枚の頁（老アントニオによると、もっとも偉大な神々、世界を誕生させた神々は、このように言った）のなかで、真の男と女は自分たちの心が歩むべき方向を読み取ることができる。
天空が黙し、太陽と月が黙って統治し、大地が堅牢な地面の内側に自らの任務を隠すとき、トウモロコシの男と女は言葉をしまっておく。そして、言葉を考えながら、働く。大地の天井が、雲や雨、そして風とともに叫び、月と太陽が少しの時間だけ顔を覗かせ、大地が緑と生命で満たされるとき、言葉の棲み家であり、道である山のなかで、真の男と女は再び言葉を生み出す。

　この何日間、われわれ（われわれだけではない）は沈黙していた。われわれの内面を見つめるためである。新しく種を播くためである。より強くなるためである。心と言葉が自らを実現するための新しい場所を見いだすためである。そのために、われわれの沈黙の声が響いていた。

　出典−La Jornada,1997/7/3