第6委員会の同志に。関係各位へ。同志、同志でない皆さんへ。

皆さんにお話しすることは、チアパスというメキシコ南東部の州のいろんな地区に暮らす政党支持者【非サパティスタ】の先住民の多様な声に基づいている。彼らはそれぞれ異なる政党（制度的革命党PRI、 国民行動党PAN、民主革命党 PRD、メキシコ環境主義緑の党PVEM、国民再生運動党 PMRN【ロペス・オブラドール主導のいわゆるモレーノ】、新連盟党 PANAL、労働党PT、社会的出会い党 PES、人間主義者戦線党PFH、今から2018年までにまだ増える）の党員、支持者、協力者であり、悪しき政府の援助計画を受け、この世と天国での投票や運搬のため人材、さらに先住民でメキシコ人であるという共通点を持つ。
これから皆さんが読むことになるのは、地方紙、全国紙、国際紙などで、今までも、今も、今後も掲載されないことである。しかも、政府の宣伝や政府系メディアが（言うまでもなく、とても下手に）歌っている賞讃などとはまったく異なっている。
要するに、悪しき政府や政党組織は自分たちを支援するためにあると信じている先住民共同体から、土地、歴史、文化を合法的に略奪するという犯罪行為の明白な証拠である。私達は、仕返しとか、受けた屈辱によって生じる恥や嘲笑を怖れている情報提供者の要請に基づき、共同体や個人の実際の名前を省略している。
主役となるのは、戦争の犠牲者のごく一握りの部分でしかない。それは、世界史でもっとも野蛮で、残酷で、血なまぐさい、破壊的な戦争、つまり人類に対する戦争である。
数多くの事例には虚偽と受難が同じような形で含まれ、事例があまりにも多すぎるため、皆さんにはごく限られた事例だけ紹介することにしたい。

では、始めよう。ここで記されていることは、政党支持者の共同体で実際に起きていることである。すぐには信じられないかもしれないが、私達が皆さんに語ることは事実である。それはサパティスタ支持基盤組織の同志が私達に説明し語るのと同じである。共同体で非サパティスタ系人物が、自分の集落で起きている苦難について語っている。それらは、私達の国の全国先住民議会（CNI）の同志がいる他の集落の苦難とは別のものである【CNI傘下の共同体に関してはGRIETA Medio para armarで情報取得可能】。大多数が商業メディアで、情報を集める報道メディアがないので、それらの苦難はほとんど知られることがない。
皆さんに書き記していることは、この一年以内に起きたことである。
地下空間をドローンで飛行するように、政府統計やメディアの御用記事とまったく無縁の下の世界にいる政党支持者がどのような状況にあるかを垣間見ることにしよう。

ラ・レアリダーの近辺に、共同体がどうなるか理解し、自己防衛を継続し、共同体であり続けている共同体がある。その共同体は非サパティスタで政党支持の立場である。その共同体に悪しき政府の牧畜計画が持ち込まれた。政府は、エヒードの全メンバーに集団ではなく個人単位で家畜を与えた。個人に、牝牛、馬、馬具、家畜飼育所、鉄条網、塩、さらに獣医救急箱一式が与えられた。
人々は十分に満足していた。「政府はちゃんとやる」という標語のポスターやＴシャツまでもらった。政府関係者は写真を撮り、商業メディアにお金を払い、「政党支持者の共同体は前進する。サパティスタ共同体は1994年と同じか、悪くなっている」という御用記事を作り上げた。官僚は、自分たちの盗みを隠蔽するため、官僚、政治家、商業メディアのために必要となった多額の出費があったと帳簿に記載したのである。
しかし、行く先が分からない目の見えない鶏のように、ニュースは行き当たりバッタリだった。エル・チャポは二度目の脱獄に成功したが、また逮捕された【シナロア・カルテルのホアキン・グスマンは2015年7月11日メキシコ州アルモヤラ刑務所脱走、2016年1月10日シナロア州ロス・モチスで拘束】。ローマ法王はメキシコを訪問し、帰っていった【2016年2月12~18日】。メキシコ、あるいは世界の片隅で、無差別に、殴打、暴行、投獄、殺害、行方不明にされていることは報道されない。つまりニュースは体制の一部であり、一商品なのである。語るものは売られ、沈黙でも売られる。このように、メディアは語るために多くの報酬を受け、黙るためにさらに多くの報酬を得る。
しかし、時間はさほど経過していない時のことである。政府援助を受け取ったエヒード成員の一人が、必要性に駆られ、一頭の牝牛を売却した。私達が「必要性」という場合、重篤な病気のように緊急の問題が生じたことを意味する。そうした時、プロジェクト視察官が共同体に来て、共同体のメンバーに与えた牝牛の数を一頭ずつ数え始めた。すると、一頭の牝牛、つまり件のエヒード成員の牝牛1頭が少なかった。
「姿の見えない牝牛はどこにいるのだ」と、視察官が尋ねた。
「必要性に駆られ、売りました」と、件のエヒード成員は答えた。
「牝牛は売れない。なぜ許可申請しない。代償に同じ大きさと種類の牝牛を買え」と、視察官は言った。
「けど、視察官殿、どうやって？必要性から売却して受け取ったお金はもう使った。代わりの牝牛を買うお金なんてどこにありますか？」と、エヒード成員は視察官に言った。
「そんなこと、私は関知しない。お前の問題だ。代わりのものを買うのだ。以上だ。代わりの牝牛を買えないなら、お前の支援品はすべて没収する」と、視察官は答えた。
一月もしないうちに、件の悪徳視察官が来た。エヒード成員を集合させ、その場で皆に言った。書類の束を取り出し、人々に見せた後、視察官は次のように言った。
「これらの書類はすべて一覧表である。受領書、お前たちが政府から受け取った援助の明細である。今後、土地はお前たちのものではない。お前たちは退去しなければならない。自発的に出ていった方がよい。でないと、悪いことが起きる。自発的に出て行くなら、場所は準備されている。カンペチェ州エスカルセガ、またはロス・チマラパスに行くことになる」
つまり、悪しき政府の援助に満足していた当時、エヒード成員は他人の家畜を債務労働者として世話していたにすぎない。彼らがエヒード集会議事録、選挙人登録書とともに署名した書類は、実際は自分たちの土地をそうとは知らずに、二束三文で売るという書類だった。
まさに、そこで微笑みは終わり、苦痛、悲哀、苦悩、憤怒が込みあげることになる。
というのも、そこは観光地なのである。そこはハタテ川に小さな島々が浮かんでいる場所である。紙幣や貨幣で生きている紳士連中は、その場所を欲しがっている。こうした事態がグアテマラ国境に近いマラビージャ・テネハパ行政区のX共同体で起きている。
ロス・チマラパスがどこにあるかご存知ですか？そう、オアハカ州に隣接した場所にある。そこでは、オアハカ州とチアパス州の農民の間で土地紛争が頻繁に起きていることを知っているか？ しかも紛争はさらに激化している。連邦・州政府は、自分の土地から追い出された人々を再定住させる場所としてロス・チマラパスを使っている。政府のポピュリズムが行っていることである。問題を解決せず、問題を肥大化させ、別の時期に破裂させるために別の場所に移転させるのである。

上の世界にいる悪しき政府や政党支持者には、人々の困窮などどうでもいい。連中のキャンペーンや社会プログラムはすべて大掛かりな嘘であり、自分が金持ちなる収入源であり、略奪のための手段にほかならない。
しかし、政党支持者の声に耳を傾け、注目することにしよう。
ガルーチャのカラコルがある管区（他の管区でも同じだが）では、次に紹介することが起きた。共同体W、X、Yは、『樹を大切に』プロジェクト【PANのカルデロン政権が着手した植林推進事業】を受け入れた。多くの集落がプロジェクトを受け入れたが、私達にそのことを語らなかった。経緯を語ってくれたのは3共同体だけで、それを説明したい。いずれも、チアパス州オコシンゴ行政区の政党支持者の集落である。
政府は、炊事用の薪、住宅建築の用材として必要でも、これらの集落が木材伐採することを禁じた。住民たちは、起きることが気にかかり出した。低い藪地にあるトウモロコシ栽培のために認められた一握りの区画で、耕作のために立木を伐採すると処罰される。また、自分の木造小屋の羽目板を替えるには、製材業者から用材を購入しなければならない。製材業者は大企業であり、彼らは木材を伐採できる。農民は木材を伐採できないので、製材業者が木材を独占している。炊事用の薪が必要になれば、違う場所で薪を購入し、共同体の土地で切り倒した巨大な木材を積んだトラックが行き交う道路を、自宅まで薪の束を担いで帰らなければならない。「生態系を保護する」ため、共同体の住民は薪を集めることもできない。
自分の家の建材や炊事用の薪を購入するために支払う資金を、農民たちはどこから調達しているのか？政府プログラムの資金からである。政府のお恵みを受け取るには何が必要なのか？集落の集会議事録、身分証明書、住民登録統一コード CURP【18桁の数字・アルファベットで構成】、そして家畜や木材に焼き印が押されるのと同じように、人々の名前に記号がついた書類一式である。各個人の身元識別の記号だが、実際には彼らからものを奪うための帳簿である。もはや、どこかの何某ではなく、番号でしかない。
なぜ、悪しき政府はそんな書類を欲しがるのか？農民が自分の土地を法的に売却したことを明示し、合法的に土地を奪い、不法侵入した土地に農民を合法的に移住させるためである。そういうことである。

ところで、政党支持者の家族の女性たちの様子は？ では、政党支持者たちが話してくれたことを皆さんに紹介することにしよう。
ＸとＹという二つの共同体では、女性たちはプロジェクトを受け取るために出かけた。しかし、悪しき政府は娘たちもくる必要があると言った。集合する場所は、知事や州政府官僚がいるメキシコ・チアパス州の州都トゥストラ・グティエレスだった。トゥストラに到着すると、未婚女性と既婚女性は別の班に分けられることとなった。しかし、未婚女性のグループに、間違って一人の既婚女性が含まれていた。彼女は夫に連絡して、未婚女性たちは一軒家に3時間も閉じ込められたことを話した。娘たちは、性的関係を強要されたことを語った。現在、共同体では、州政府官僚がしたこと、つまりプロジェクトと引き換えに、性的関係を強要したことが話されている。一例をあげよう。ある娘は、性的関係を強要され、問題を抱えることになった。「最初の時はどうなの、性関係をもつと、痛いのか」と、母親に尋ねた。母親は娘に聞き返した。「なんだって？お前。何があったの？どうしてそんなことを聴くの」と母親は言った。娘はトゥストラで起きたことを話さねばならなかった。
政党支持者の共同体で、悪しき政府はかつてのように初夜権（女性が結婚する時、農園主や大土地所有者は女性を犯す権利を持っていた）を行使している。こんな風に連中は支配しているため、かつての農園主や大土地所有者と同じように見られている。そして昔と同じように高位聖職者の祝福を受けている。高位聖職者は大聖堂の扉を開き、連中は大枚を支払い、秘跡を受け、犯罪や侵害から免罪され、商業新聞の写真やテレビ映像で満面の微笑みでポーズをとることになる【2015年4月25日、サンクリスバルの大聖堂で、チアパス州知事マヌエル・ベラスコ・コエージョは女優アナイ・プエンテと結婚式】。敬虔に祈りをささげ、教会の祝福を受けるための最前列に並んでいる支配者や官僚役人が行っているのは、こうしたことでしかない。
この世の地獄はこのように祝福されている。

政党支持者の若者たちは？ これから紹介するのは、どこの集落で起きたかを明かすことができない。二人のメスティソが来て、次のように言っていたという。自分たちはある企業経営者と一緒に仕事をしているが、労働者を探しているという。北【米国】に行って働きたい人物がいることを知っているが、そこに行くのはとても難しい。だから、自分たちが労働者を運搬し、直接に仕事に着けるようにすると言った。この二人のメスティソは9名の若者を採用した。数か月後、そのうちの一人が家族と連絡することができ、そこで家族に言ったことは次のようなことだった。行った場所で閉じ込められ、そこから脱出を図った際に銃撃され負傷したという。与えられた仕事はマリワナと芥子の栽培で、外出は許されず、彼らは「ここから、もう外に行くことはできない」と明言されていた。だから、他の８名が脱出できたのかは誰も知らない。しかし、家族は若者が連れていかれた所がそのような場所であることを知っている。
別の政党支持者の集落での事例である。ある家族は麻薬取引業者と契約していた。何かが起き、父親のもとにメッセージが届いた。「お前が支払わないなら、家族に払ってもらうことになる」という内容だった。娘の首を切り落とす様子を撮った映像がある携帯電話が父親のもとに届いた。遺体を埋葬したいのなら、指示された場所へ行けば、そこで見つかるとされていた。娘さんの遺体を回収するため、父親以外の家族たちが赴いた。この悲惨な事件が起きる前は、家族はさほど働かなくても見入りのよかった仕事が気に入っていた。

チアパス州北部地区の別の集落では、政府関係者が来て、コーヒー、トウモロコシ栽培、学校、診療所、教会、道路などのプロジェクトを提示し、住民はそれを受け入れた。良い生活が送れ、住民の誰もが満足していた。その後、政府役人が来て、その場所にあるウランを採掘することになるので、集落から退去しなければならないと通告した。ウランが有毒であるため、人々は自発的であれ、強制的であれ、退去することになるという。自発的なら、エスカルセガかチマラパスに行くことができる。そして、プロジェクトから受け取った費用の明細と受取状を住民に示した。そこには、住民の名前、写真、エヒード集会議事録があった。そこは、援助受取りではなく、土地売却であることが、法的なものとして明示されていた。
別の地区にあるシモホベル行政区の集落には琥珀があり、その地の人々は生活のため琥珀を採掘する仕事についている。エヒードの個人所有化が進行したため、いくつかの集落では罠に陥ってしまった。土地所有者がメートル単位で小区画を売却したため、人々は琥珀を得るために土地を購入し、僅かばかりの琥珀を採掘していた。だが、琥珀採掘のため中国企業が進出すると【2012年頃】、彼らは追放された。外国資本は、政府支援や計画の受け入れで人々が署名した書類を手に入れ、すべての法的書類をもっていた。
他の政党支持者のいる集落でも、不審人物が現れてので、住民たちは彼らを拘束し、許可なく土地に立ち入ったとして罰金を科した。ある共同体では、30万ペソを徴収したが、不審人物はその金額以上を支払い、「今回は第一次の訪問です。第2次、第3次の訪問もあります。あなた方は多くの仕事を手にできる。土地の新しい所有者から条件で雇用される」と言った。別の共同体でも、小型船に乗ってきた不審人物を拘束し、10万ペソを支払うよう求めたが、彼らはその金額を支払い、調査のために来たと告げた。その場所には硫黄やその他の鉱脈があるので、今回は第1次調査で、２次・3次調査もあると言った。

ミラマール湖周辺の別の集落の政党支持者の男性は、2015年12月初頭に政府計画から最後の支援金を受取った。それで地代支払いが終わり、その丘の所有者は自分の土地を占有することになる。その丘の所有者は一人の日本人である。問題なのは、この共同体には生活に必要なものすべてあることである。十分に支援を受け、鶏の孵卵器まである。あらゆる政府援助を受けた結果、知らないうちに、一人の外国人に土地を売ることになったのである。

もう一つの政府計画は、以前はオポルトゥニダーデス（Oportunidades）と呼ばれていたプロスペラ（PROSPERA）である。この計画に組み込まれると、女性は学校に通う子供たちのための援助を受け取ることができる。しかし、この計画にはいくつも条件があった。よく知られている条件として、女性たちは頻繁に医師の診察を受ける義務があり、強制的にパップテスト(子宮頸がん検診)を受けねばならなかった。受診しなければ支援はなくなり、共同体が、共同体で伝統的に行われてきた産婆との相談といった共同体医療サービスの一部を女性に受けさせなくすることもある。そうなると、今では、女性は出産のために都会に出かけることになる。この計画を受ける女性も都会まで行く事態が起きている。

もう一つは、政府が政党支持者全員に配布しているデジタルテレビの件である【2015年末アナログ放送終了、連邦政府はチアパス州で約90万台の地上デジタルテレビ無償配布】。2015年12月22・23日、ラス・マルガリータス行政区のあらゆる共同体の人々が、コミタンのスポーツ総合競技場に参集した。テレビを受け取るため、人々は深夜12時から列を作り、多くの人が集まった。そこで、子供と女性の2名が亡くなる事件が起きた。男の子は、人々の押しあいの中で母親が守ることができず、踏み潰された。一方、テレビを受け取り帰宅した女性は、子供の世話をしなかったという理由で、ピストルを抜いた夫によって殺害されたという。この情報は一人の政党支持者が述べたものである。
テレビを受け取って数日後、多くのテレビはダメになったと、政党支持の女性たちは言っていた。電源をつなぐと、多くのテレビはショート、発火した。別のテレビはスイッチを入れても映らなかった。テレビを観るには新しいテレビを買わねばならなった。ある政党支持者はペニャ・ニエト【現大統領2012−18年】が日本企業と交わした儲け商売と噂していた。

さて、以上に紹介したのはほんの一例である。お話しした事例より身の毛のよだつ酷い事例は枚挙にいとまがない。私達が嘘をつき、捏造しているわけではない。助言や支援を求め、悩みながら意を決し、私達サパティスタ同志に接近した政党支持者が自ら語った言葉そのものである。私達は彼らの裏切り行為や攻撃、誹謗を非難しない。かつて私達の迫害者に加担し、しばしば上の人々と一緒に私達を攻撃したといって、彼らを侮辱しない。政党支持者の不運や屈辱を嘲り笑わない。彼らの苦難で私達の気が晴れるわけではない。サパティスタに参加せよとは言わない。サパティスタでいることはとても難しいことをよく知っている。
私達サパティスタの生死はこのようなもので、今も今後も変わらない。

私達が彼らに言ったのは次のことである。
「私達サパティスタには、プロジェクト、お金、この世やあの世の約束など、提供できるものはない。私達には自分たちの経験例しかない。あなた方自身で組織すべきである。誰も、何を、どのように、いつすべきかを他人からあれこれ言ってもらうべきではない。自分のものは自分で守る。抵抗し、戦い、生きるしかない。では、こうした攻撃、略奪、強制に対し、政党支持者は何ができるのかと質問されるかもしれない。でも、答えは極めて簡単である。サパティスタがしてきたように、あなた方もやるだけだ」
ある政党支持者が言った。
「私達を尊重してくれるだけでいい。そうすれば、私達は、自分の書類を隠し、名称を変える。政府が私達に押しつけた無知のせいで、サパティスタが悪党であると、思い込んでいた。しかし、そうではないことを私達は知っている。できれば、私達は二度とそうなりたくない。私達はスパイでも裏切り者でもない。裏切ったものは結局裏切られることを私達は身をもって知っている。いつものように、人々が私達を馬鹿にしてきたことを恥ずかしく思い憤っているのは真実である。私達はうまくいっていると考えていたが、悪い事態になるのを待つだけである。私達は多くを所有していると思っていたが、今は何もないに等しい。私達はものを見る目がなく、今ではまる裸である。あなた方を嘲り、『糞インディオ』と罵っていた。結局のところ、あなた方は我々より良い生活を享受している。あなた方は、自分たちを見捨てず、良き道を変えず、寝返りや屈服もない自前の組織を保持しているからだ」
このように彼らは私達に言った。
この政党支持者の意見を聞いたサパティスタ女性は答えた。
「自分たちの針路を変えるか、裏切るか、降伏するか？ どれもあり得ない」

メヒコ南東部の山中より
叛乱副司令モイセス　叛乱副司令ガレアーノ、メヒコ、2016年2月

第6委員会と全国先住民議会のためのお知らせ
近日中に一連のイベント開催を告知する。皆さん、注目のこと。

注： この原稿全体は、UBUNTU 14.04 LTS分配のGNU/Linuxオペレーションシステム搭載のオープンソースでフリー・ソフトウエアのワード・プロセサで書かれた。UBUNTUはズールー語で「ある人格は他の人格があるからこそ人格となる」という意味である。フリー・ソフトウエアＯＫ！と言おう。