同志の皆さん、仲間の皆さん

我々のもっとも昔の人たち、この大地にもっとも前からいる人々は語っている。骨だけでできた偽りの心で一杯の人間を貪り食う存在であるツィツィミメは、ケツァルコアトルとマヤウェルを迫害していた。彼と彼女は世界の屋根を支えるための木になった。
そして、巻貝というシンボルを携える者のよい風のもと、崩れてしまった世界を自らの樹冠のうえに立ち上がらせるために木は聳えた。

今日、マヤ語やナウァ語で「太陽の左側」と呼ばれているここメキシコ南部の地、赤い棘のある木が聳えている南部の地で、我々はエミリアーノ・サパタ・サラサール将軍という生命、闘争と尊厳の木のことを思い出している。そして、我々は別のキャンペーンと第６宣言というメッセージを携えている。それは、さらなる正義、自由、民主主義があるメキシコ、つまり別のメキシコを構築するために闘っているすべての人々と出会うことになる南側、つまり太陽の左側で展開している下の左側からの闘争のメッセージである。

我々がこのように宣言するのは、モレロスの農民、モレロス州のあらゆる老若男女のなかで、エミリアーノ・サパタ将軍の血がますます煮えたぎっていることをよく知っているからである。
我々はそのことを現在滞在中のトラネパントラ、テテラ・デル・モンテ、オコテペック、テテルシンゴ、クアウトラ、アネネクイルコ、テコマルコ、サカテペック、トラキルテナンゴ、ホフトラ、バランカ・デロス・サウセスやモレロス州の全域において目撃している。
このモレロス州ではPANのセルヒオ・エストラーダ・カヒガルというばか者による悪しき統治が行なわれている。この悪しき政府の支配する地において、我々は大地が死に、それとともに世界を支える木々が死んでいることを聞かされ、感じてきた。
PANの悪しき政府によって破壊されようとしているのは、モレロス州クエルナバカのアカパツィンゴ地区バランカ・デロス・サウセスにある木々だけではない。連中は我々というすべての木々を自然もろとも殺そうとしている。
我々が、自らの闘いを通じて、人間を貪り尽くそうとする新たな存在、つまり、銀行、産業、商業、土地や水資源を独占する巨大な所有者たち、彼らに奉仕している連中、上の世界の政党などによって壊されてしまった世界を立ち上げようとしているからである。

この連中は我々の敵であり、我々のような農民から土地を略奪しようとしている。PROCEDE［エヒード所有権登録計画］やPROCECOM［共同体土地所有権登録計画］という詐欺的な計画を通じて、農民や共同体成員、エヒード成員などから土地を騙し取っている。我々が大地から生産した作物を安く買い叩こうとしている。連中は、遺伝子組み換え作物、肥料や殺虫剤などで大地を毒で汚染している。連中は農村部をますます貧しくさせている。そのため、尊厳ある労働や正当な価格での買い上げがないため、我々は都市や米国に移住しなければならなくなっている。連中は、我々を農民、農業労働者、出稼ぎ労働者、エヒード農民、共同体成員、小規模生産者、インディオとしての民族として、搾取している。

こうした敵に対して、抵抗し、対決し、打倒するため、我々全員が団結しなければならない。
つまり、農村部の生産者として団結するとともに、都市部の労働者、強大なお金の支配者どもによって軽蔑され、屈服させられ、弾圧されているあちこちの人々と団結すべきである。
それゆえ、金持ち連中が資本主義の奈落の底に落とした世界を立ち上げるために役立つ木として、今一度、我々を植えつけるため、我々は団結しなければならない。
我々はエミリアーノ・サパタの血を我々の血管でもう一度煮えたぎらせるべきである。そしてサパタのように、権力を手にするためではなく、下から立ち上げるために、慎ましい飾らぬ人々とともに、悪しき統治者を打倒し、我々の祖国から資本主義の泥棒たちを一掃し、別の祖国、別の国、別のメキシコの構築に着手しなければならない。

今日、我々は、自然への敬意、土地の共同体への返還、先住民としての文化と権利の尊重、正当な価格、土地と自由を求めて戦っている叛乱精神と尊厳に満ちたモレロスにいる。
今日、別のキャンペーンとして、我々は皆さんに言っておきたい。
エミリアーノ・サパタを我々の歩みとともに歩ませることが必要である。
金持ちや金持ちに奉仕している人々に対して我々が立ち上がることが不可欠である。
我々のものであるもの、つまり大地、工場、商売、銀行、健康、教育などを我々の手にすることが不可欠である。
今日、我々はそのために闘いつづけなければならない。
しかし、我々だけではなく、下の左側にいる、世界を立ち上げるための木であるすべての人々が団結して闘うことである。しかし、その世界は別の世界、我々の世界、別のキャンペーン、我々のような生命である木である。

別のモレロスにあるクエルナバカ市バランカ・デ・ロス・サウセスから、
悪しきPANの政府が企む強制排除に対決しようと備え、我々の最高司令官エミリアーノ・サパタ・サラサールに挨拶しながら

叛乱副司令官マルコス、EZLN第6宣言委員会