彼女たちは、司令官、部隊の将校、民兵、組織の責任者、女性支持基盤組織の一員である。そうした女性のなかに、EZLN内部における先住民女性の運動を開始した女性がいる。彼女は数日前、1月6日になくなった。そう、ラモーナ司令官である。皆さんも彼女のことを知っていて、彼女の言葉を聞いたことがあるだろう。

以前のことである。我々が将来的にはこの大規模な運動になっていったもの、この地において我々が呼びかける言葉になっていったもの〔別のキャンペーンのこと〕を構想し、立案していたときのことである。我々の仲間となる人々、つまり慎ましく、素朴な人々の言葉を聞くためには、私はメキシコのあらゆる土地に赴かねばならないと言われた。

その時、ラモーナ司令官は、地峡部の先住民女性を探すように依頼し、次のように私に言った。　　　　
「彼女を探してほしい。彼女を探しなさい。お前が持ちよる言葉を理解するだろう」
さらに次のように言った。
「白髪である女性を探しなさい。あるいは、多彩色のスカートをまとい、唇からは愛の言葉を囁いている若い女性を探しなさい。褐色の瞳に闘っている人々に対する尊敬の気持ちを持っている少女を探しなさい。自分が何をしようとしているのかを理解しようとしている先住民女性を探しなさい」

さらに、ラモーナ司令官は、この国のくびれた腰の部分、つまり地峡部の先住民女性に呼びかけるように言った。
｢その地の女性を探しなさい。そして、私たちが重ねてきた苦悩の長い夜はもう終りかもしれないし、再び重苦しい悪夢が戻ってくるかもしれないと、伝えるのだ。　彼女に説明するのだ。権力者や権力に奉仕している連中は私たちの国をこの腰の部分で分断しようとしている。地峡部の女性の色彩、尊厳、そして叛乱精神を荒地、荒野にしてしまおうとする計画やプロジェクト〔プエブラ・パナマ計画のこと〕があることを説明するのだ。灰色のコンクリートとお金によって、彼女たちの服装を飾っていた多様な色彩が永遠に消され、彼女たちの唇が歌っている歌が永遠に沈黙させられることを説明し、告げるのだ。悪夢が到来することになれば、そうしたことが起きることを、彼女に告げ、説明するのだ｣

出典−www.enlacezapatista.ezln.org.mx Boca de Monte, 5 de febrero,2006