なかまの皆さん。
本日をもって、EZLNは、反乱地域全域において、全面警戒態勢に入ることを宣告する。
それに基づき、以下の諸点をお知らせする。

１． 現時点で、オベンティック、ラ・レアリダー、ラ・ガルーチャ、モレリア、ロベルト・バリオスのサパティスタの共同体にあるカラコルと善き統治評議会の事務所、ならびにそれぞれのサパティスタ叛乱自治区にあるすべての役場事務所の閉鎖が実行される。

２． 同時に、善き統治評議会と自治地区当局のメンバーの安全を確保するために、彼らの事務所からの撤退が行なわれている。当面のあいだ、彼らの業務は、場所を定めず、移動しながら地下活動の状態で行なわれる。現在まで展開してきたそれぞれの状況と異なるかもしれないが、各種のプロジェクトや自治地区政府の仕事は継続されるだろう。

３． それぞれのカラコルにおける共同体の保健衛生に関する基本的業務は継続される。その業務に当たるのは非武装の市民で、彼らの活動は、EZLN先住民革命地下委員会が今後展開する活動と一線を画しているものである。それゆえ、政府軍が、彼らを非武装市民として扱い、彼らの生命、自由と財産を尊重するよう求める。

４． サパティスタの共同体で社会活動を展開していた我々の隊列のメンバーに呼びかけ、全員が正規部隊の配置部署に戻っている。同時に、ラジオ・インスルヘンテ「声なき者の声」のFMと短波による放送を当面中止した。

５． このコミュニケ発表と並行して、平和キャンプの活動や共同体のプロジェクトに携わっている国内外の市民社会の皆さんに対して、反乱領域から退去するようにお願いしたい。皆さんの自由意志だが、独力で危険を承知の上、カラコルに滞在するようにしていただきたい。年少者の場合、反乱領域からの退去は強制的なものとなる。

６． EZLNは、サパティスタ情報センター（CIZ）の閉鎖を通告する。CIZの開設から今日までの活動に参加していただいた市民社会に感謝しておきたい。CCRI−CG ・ EZLNは、市民社会のメンバーが、EZLNの今後の活動に関して、何ら責任を負うことがないことを公式に明らかにする。

７． EZLNは、1994年以降にEZLNに接近してきた人々、政治・文化・市民組織、非政府組織、連帯委員会、支援グループが、今後の我々EZLNのいかなる活動とも無関係であることを明らかにする。我々は、先住民族の権利と文化を憲法で認知することを求めて、サパティスタの先住民が展開した市民の平和的な戦いを12年間にわたって真剣かつ誠実に支援してくださった皆さん方の全員に感謝の意を表明したい。

民主主義を！自由を！正義を！
メヒコ南東部の山中より、CCRI−CG ・EZLNを代表して　
反乱副司令官マルコス、メヒコ、2005年6月