サパティスタ日々の出来事2004年11月

El Grupo de Solidaridad con las Luchas de Indi'genas en Mexiko, de Kansai-Japo'n

1	ティラ地区の先住民チョル、PRI派でアリアンサ派候補を支持したグループ、PRI派の首長当選という選挙結果をめぐって相互攻撃回避協定破棄。チアパス州の女性グループ、PRI派の議員に女性参加を推進する法改正の支援を要求。
2	民芸品製作の先住民のグループ、大統領に支援を要請。
3	ラカンドン共同体、政府がシンタラパに建設の下水設備、ラカンハ川を汚染と批判。フリア・カラビアス前環境省長官、コスモス国際賞（日本）の389万ペソを500名の環境保護推進員養成の計画に寄付と表明。サムエル・ルイス元司教、EZLNの平和路線を評価。
4	反対運動の続いたテオティワカンのウォール・マート店が開店。州政府と先住民族開発全国委員会が協定、観光業がチアパス州経済再活性化の鍵と表明。先住民族開発全国委員会代表、チアパス州の貧困は５-10年で改善。タパチュラ地区の５つの小学校が崩壊の危険。
5	モンテス・アスレス地区サン・イシドロ（110ha）の21家族、ベネメリト・デ・ラス・アメリカス地区内のヌエバ・マグダレナに移転。ラカンドン共同体当局、シンタラパでの下水工事の中止を環境省と州政府に要請。タパチュラの５小学校、老朽化で崩落の危険性。テオティワカンのウォール・マート店開店、座り込みの指導者がマルコスに書簡。ゲレロ州ペタトランで環境派農民運動の指導者が不当逮捕。
6	チアパス州の州法改正で配偶者は知事に立候補できないことになる。ヨシュロブ（チロン地区）の洞窟に10月31日に転落した子供救出作業再開。エルモシージョで第9回先住民女性集会サンクリストバル司教、遺伝子組み換えトウモロコシに輸入反対。
7	モンテス・アスレス地区のソル・パライソの8家族、ヌエバ・マグダレナに移転、サン・イシドロのグループと合わせて290ha。
8	スタベンハーゲン、国連先住民憲章制定の必要性強調。
9	チアパス州の新選挙法発効。
10	「11月20日」、ヌエボ・メヒコの両集落、モンテス・アスレス地区からの移転先の候補地の悪条件・不正を指摘し、交渉拒否。クチュゥムティ（チャムーラ）の住民、50ペソ供出で自前で道路の補修。ハスミン・リマ・アパム（PRI派）が州人権オンブスマンに任命。ホンジュラスからの入国者、毎月6千人を強制送還。
11	ラカンドン共同体、「9月13日」とロマス・ボニータスの２集落の共同体地区内での土地所有(2965ha)権の認知と引き換えに2800万ペソ要求、政府提案額（1ha当たり3600ペソ）の2倍半以上。エル・ナランホ（インデペンデンシア地区）の住民、ラ・レアリダーに拘束・連行された住民の交換としてサパティスタ派の3名を人質として拘束。
12	「11月20日」（マルガリータス地区）のCIOAC指導者や地区当局、33名のPRI派住民の帰村を妨害。トゥストラ市でフォックス大統領と中米首脳が会合、プエブラ・パナマ計画の目標の修正などを検討。
14	マルガリータス地区のCIOACのメンバー、州政府による抱きこみ工作で農民運動の指導者が堕落したことを批判。ベラクルス、チアパス、オアハカ州のCNPIの13名がスト開始。
15	抵抗する市民社会、ペトラシンゴの住民など、農地検察庁によるPROCED強制を告発。「南東部人民の木材」、環境破棄の元凶は連邦政府の二重基準の政策。全国先住民族開発委員会の職員、賃上げを求めてスト。
16	EPR、グアダラハラの抗議行動で逮捕された若者の釈放を要求。
17	EZLN創設21周年、ラジオ・インスルヘンテのホームページ開設。マルコス、「敗れた袋」を発表。トゥストラ司教にロヘリオ・カブレラ就任。先住民族開発全国委員会長官、チアパスの問題は大統領任期中に解決できないと表明。 OCEZ,人民の家、V・カランサの役場占拠。
18	SRA、ロマ・ボニータ、「9月13日」など5集落の移転を予告。「11月20日」、ヌエバ・メヒコの移転先用地選定に不正の疑い、州経済開発局長ロヘル・グラハレスが関与する農村生産協同組合、所有地200haを時価（６千ペソ／ha）より高い１万／haで売却。新自由主義に反対する団結推進委員会、先住民の代替的開発計画を要求。アルゼンチンの「5月広場の母親」、EZLNは希望の光と表明。国境なき医師団、2004年末にチアパスから撤退、チャガ（心臓疾患などを起こすダニ）に対する対策の未整備を指摘。ソコヌスコ地域の14地区でデング熱患者216名。
19	コミタンの国立専門教育大学の職員スト。サパティスタやEPRと戦った2名の指揮官が将軍に昇格。
20	タパチュラ市でマラ・サルバトゥルチャ34名逮捕。
21	タパチュラ市でマラ・サルバトゥルチャの襲撃の噂によるパニック。州選出のPRI派議員、対話の停滞が州への投資の減少の原因と指摘。
22	ラス・アベーハス、米国のイラク侵攻を批判。「11月20日」、ヌエボ・メヒコの2集落、モンテス・アスレス地区からの移転を拒否。
23	欧州連合のチアパス州ラカンドン密林地域15.5万人対象の社会開発支援金（1500万ユーロ）の監視審議会が発足。上院、先住民の情報へのアクセス権を保証する法律を検討。国境隣接地域５地区のCIOACのトホラバル、追放45家族の帰村合意書（9月13日）に関する州知事の回答を要求。タパチュラ市でマラ・サルバトゥルチャスの襲撃の噂による学級閉鎖。メキシコ市で地区当局により閉鎖されていたサパティスタ・カフェ再開。
24	サンルイスポトシ州のシリトラ地区ラ・トリニダーのナウァ、地区からの独立を通告。
25	SRA、ラカンドン共同体へ2800万ペソ支払い、共同体地区内に居住する112家族、2857haの土地代金。
26	先住民組織、国連における先住民憲章制定を要求。チアパス州コスタ地域でマラ・サルバトゥルチャなどのギャング摘発作戦、64名拘束。
27	モンシバイス、サンホセのフォーラムでサパティスタは囲い込みされていると指摘。
28	マルコス、グアダラハラでの国際見本市で去年死去のモンタルバンへの追悼文を発表。コスタ地域の不法入国者摘発353人に達す、うちマラ・サルバトゥルチャ64名。
29	ARIC独立派、ARIC.UU、RAP、CCCなど、モンテス・アスレス地区からの強制退去に反対する「密林宣言」、SRAと交渉の中断を通告。 COCOPAのPAN議員、先住民法案の再制定の必要性示唆。チアパス高地の31中学校のPTAが授業時間の削減（42から35時間）に抗議。州北部で道路崩壊、ウィティウパン、アマタン地区の7共同体が連絡不能。組合・農民・先住民・社会・民衆戦線、労働省とメキシコ労働連合の協定調印を批判。