サパティスタ日々の出来事2002年5月

El Grupo de Solidaridad con las Luchas de Indi'genas en Mexiko, de Kansai-Japo'n

1	・　チアパスにおける準軍事組織の活動は姿を変えつつも以前として続いていると、複数のサパティスタ共同体当局が告発。
2	・　６ヵ州330自治体代表が先住民法改正に憲法違反との意見表明。・　国連先住民問題報告官ロドルフォ・スタベンハーゲン、チアパスの状態は「戦争とも平和とも言えない」と報告。先住民法問題が解決しない限り「最終的な社会平和は望めない」。・　4月末以来オコシンゴ・アルタミラノ両地区で連邦軍の活動が活発になっているとの報告。また、エルネスト・チェ・ゲバラ自治区等で放火が多発しているとの報告。
3	・　共同体活動政治経済研究センター、「先住民自治こそが、チアパスの共同体紛争を鎮める選択肢である」との研究成果を発表。
6	・　先住民法改正の合法性を問う最高裁憲法審査会開催。
7	・　COCOPA委員長、収監中の9人のサパティスタ容疑者に恩赦が行われるであろうと発表。・　タパチュラ製糖工場労働者、賃金支払いと収益の分担を求めてストライキ。
8	・　全国人権委員会、モンテス・アスーレスにおける先住民退去は人権侵害であると結論。サパティスタ系共同体に影響を与えていると警告。・　オコシンゴにて、準軍事組織「反サパティスタ先住民革命運動(MIRA)」による死の脅迫が行われているとの告発。
9	・　タバスコ州に収監中のサパティスタ支持者3名、チアパスへの移送を求めるハンスト開始。
10	・　内務長官サンティアゴ・クレール、タバスコ・ケレタロ両州で収監中のサパティスタ容疑者3名の釈放を発表。・　ロス・チョロスのPRI派住民宅で39発分の薬莢が発見される。市民団体はアクテアルの虐殺との関連を指摘。・　最近数ヶ月だけで17人のサパティスタ支持者が新たに逮捕・収監との報告。
11	・　1985年以来の私有化政策が先住民の貧困化を激化させているとメキシコ駐在EU代表が報告。
12	・　フローレス・マゴン自治区当局者、同地域での軍事展開と脅迫を停止するよう声明。「軍隊の通った後に、人々の安全はない」。・　オコシンゴにてARIC（地域共益組合）独立派関係者、サパティスタ支持者への脅迫の事実を否定。問題を起こしているのはARIC-PRI派であると主張。
13	・　フランシスコ・ゴメス自治区、エル・サルバドル共同体周辺でPRI派民兵92人が武装して集結。サパティスタ側住民も防衛のため動員へ。
14	・　人権監視国際市民委員会(CCIODH)、チアパスにおける紛争の現状を欧州議会にて報告。「権力の上層部が準軍事組織の編成に手を貸している」と告発。・　エル・サルバドル共同体の防衛のためサパティスタ系住民は農作業を中止。
15	・　チアパス高地調整委員会ダニエル・ルナ「マキラドーラ制のもとで先住民を奴隷化しようとするプエブラ-パナマ計画と、サンアンドレス合意の内容は相反するはずだ」とフォックス大統領の政策を批判。・　ドイツのNGO、国際組織会議(BUKO;Bundeskoordination Internationalismus)ラカンドンの軍事化と先住民の人権尊重を求める声明をフォックス大統領に提出。
17	・　バルトロメ・デ・ラス・カサス人権センター、チアパスの紛争被害の実状をまとめた報告書「夜明けに向かって(Hacia el amanecer)」を発表。準軍事化により1995年以来122人の死者が出ていると報告。
19	・　マドリッドで開催中の間大西洋社会フォーラムにてラテンアメリカの搾取に反対する行進。サパティスタ関係者も参加。・　先住民法に関する公聴会に招集されたオアハカの91自治体のうち未だ84自治体が欠席。
21	・　人権団体、「先住民法改正反対は、その合法性についてではなく、憲法改正の不当性そのものに対する反対である」と発表。
24	・　釈放されたサパティスタ関係者、「釈放はフォックス大統領の前向きな姿勢を表しているわけではない」と声明。・　プエブラ-パナマ計画大統領府委員フロレンシオ・サラサール、先住民共同体に受け入れられない限り計画は実行しないと発言。
25	・　タバスコ州のNGO団体、「政府は未だサパティスタ関係者を拘束しており、対話再開のための条件を満たしていない」と批判。チアパス平和委員ルイス・アルバレスや、FZLN関係者も同様の批判。・　政府軍及び州警察、ラサロ・カルデナス・エヒードに侵入。サン・マヌエル自治区のサパティスタ当局者、近隣のPRI派民兵が政府に警察の派遣を要請したと発表。
26	･　タパチュラ司教、チアパスでは「潜在的戦争」が継続中であると発言。
28	・　サン・クリストーバル地域で活発な軍隊の増員・動員が見られるとの報告。軍当局はこれについて言明せず。学生団体、軍の活動は虐殺や人権侵害を隠蔽するためだと非難。
29	・　ルイス・アルバレス、さらなる軍隊増員は行われていないと報告。
30	・　ERPIメンバーの容疑で収監されていた学生エリカ・サモラ、釈放。