サパティスタ日々の出来事2001年4月

El Grupo de Solidaridad con las Luchas de Indi'genas en Mexiko, de Kansai-Japo'n

1	サパティスタ代表団、オベンティック到着、約１万人の先住民が歓迎。 ENAH、オアハカ、チアパスへの援助物資46トンを送ると発表。
2	サパティスタ代表団、モレリアのアグアスカリエンテスに到着。ケレタロ州知事、サパティスタ囚人の釈放を検討しないと表明。宗教組織、人権組織、議会に先住民法案の承認を要請。
3	サパティスタ代表団、ガルーチャに到着。行政監査開発省(SECODAM)、前チアパス州知事代行の不正行為を確認。ラス・アベーハス、州政府、チェナロォPRI 当局との交渉テーブルから離脱表明。
4	サパティスタ代表団、ガルーチャ出発、プラド、サンフアン・ロムロ、スルタナ、バルボア、サンキンティンなどを経由しラ・レアリダーに到着内相、先住民法案は短期間で採択される見通しと表明。 ARIC-ID 、プエブラ・パナマ計画に反対する姿勢を表明、モンテス・アスレスの土地所有問題の解決を要請。
5	サパティスタ代表団、ラ・レアリダーで歓迎式典。先住民法案検討委員会、先住民法案は４月中に上院通過の見通しと表明。欧州議会、先住民法案の早期採択を要請。チアパス州議会、118の行政地区首長に自治体運営資金の配布権限について説明。
6	タチョ司令官、市民社会の支援に感謝の意を表明。チアパス和平委員、EZLNの接触委員ヤニェスとの会合。新しい武装組織「社会主義反乱軍(ESI）」、４月15日以降、モレロス自治大学占拠などの行動に出るとインターネットで表明。カルロス・モンシバイス、EZLNには宗教的少数者への配慮が不足と指摘。
7	COCOPA、ケレタロ州のサパティスタ囚人の釈放に向けて大統領の介入を要請。チアパス州最高裁判所、長官にPRI派裁判官指名、５名は欠席。
8	アクテアル事件の被害者、虐殺のマリア像をもってロス・チョロスを訪問。
9	チアパス州公安局長、前知事代行ら現政府を誹謗するキャンペーンを展開と批判。
10	ヤニェス委員、対話の再開は間近と表明。
11	渓谷部のARIC-ID、COACO、ORCAO、CNPI、EZLNなど、社会開発計画の停止を要求。モンテレーでサパティスタ支持者の教員組合指導者解雇。
13	EZLNのヤニェス代表と政府のアルバレス委員の仲裁者なしの第１回会合。グアダルーペ・テペヤックから軍が全面撤去すれば住民は帰る予定。スペインとドイツの赤十字が約８千人の避難民支援の予定。
14	州知事、これ以上(現在、EZLN支持者による土地占拠275箇所、それ以外の組織による土地占拠のうち275箇所、約７万haで土地購入申請)の土地占拠を認めない方針。
16	政府委員、COCOPA委員、20日にグアダルーペ・テペヤックなどから軍撤退発表。内務省、11名の未釈放のサパティスタ支持者の処遇について検討。 OCEZの400名の農民、Ｖ・カランサ地区で４つの農地占拠。
17	EZLN代表と政府委員、グアダルーペ・テペヤックで会見。上院で提出された３つの先住民法検討意見の審議開始。農地占拠即時対応委員会(CRICI)、Ｖ・カランサ地区の４農地占拠者に警告。
18	「サパティスタ行進の後の全国先住民運動」シンポジウムで、CNI に対して軍や企業経営者との対話もするように要請。農園主、小農、エヒード農民ら３千人、COCOPA法案に反対する集会。 1995年に国外退去措置になった米国籍の学生神父、チアパスに帰る。
19	３軍基地からの兵員の撤退開始。上院の先住民法検討委員会、第２条に先住民の権利をまとめる意向表明。ラス・アンテナス(Ｖ・カランサ地区)で待伏せで共同体成員８名が殺害される。最高裁判所、州裁判所から治安警察を退去させるよう州知事に要請。
20	大統領、３軍基地の兵員撤退完了と先住民開発センターに転用の方針を発表。先住民法案で自治に関する修正作業の進行が判明。Ｖ・カランサ地区の「人民の家」、待ち伏せ関与を否定。
21	上院で先住民法案通過の場合、下院はEZLNと協議する可能性示唆。 PRI、先住民法案の自治と自決に関してCOCOPA案に修正を施した検討案を発表。 INI、将来の在り方について協議を提案。ヌエボ・マリスカル(フローレス・マゴン自治地区)で軍発砲。
22	COCOPA、サパティスタの釈放をめぐってケレタロ州知事と会見。
23	人類学者・歴史家、COCOPA法案を修正することなく採択するよう上院に要請。ヌエボ・マリスカル、サンハシント・ツェルタル(フローレス・マゴン自治地区)で軍の侵入告発。州知事、Ｖ・カランサ地区の襲撃犯は麻薬取引関係者の可能性大と指摘。ニコラス・ルイスの共同体成員、PRI派による挑発を懸念。サパティスタのセルヒオ・オリバ、上告によって釈放。国連、インディオの権利侵害監視委員会創設案（メヒコ・グアテマラ提案）採択。
24	フォックス大統領、メヒコにはもうゲリラはいないと強調。州知事、アリゾナ州知事との会見でチアパスへの投資を強調。グアダルーペ・テペヤックの住民帰村の準備開始。 340名以上の先住民が今年中に釈放予定。ラサロ・カルデナス(ラ・トゥリニタリア)で軍人がCIOACの農民を轢き拘束される。
25	上院で検討委員会作成の先住民法案が可決(PRDの12名が反対)、下院に送付。元COCOPA委員、領域に関する自治、天然資源利用を未承認という欠陥を指摘。下院のPRDはEZLNの対応を見たうえで先住民法案に対応。欧州議会、サパティスタは覆面なしで議会への参加可能と示唆。人権組織、釈放された11名の「平和と正義」のメンバーの関与する事件調査要請。ケレタロ州知事、サパティスタ釈放を再度拒否。 PRD、チアパス州内には緊急の農地問題をもつ箇所が７つ存在すると指摘。グアダルーペ・テペヤックの住民50名、帰村に備えて住宅点検。
26	CNI、上院採択の法案は先住民自治を認知していないと批判尊厳のある和平を求める社会科学者、上院にCOCOPA法案尊重を要求。メヒコ先住民協議会、上院採択の法案は戦争挑発と指摘。大統領、上院の先住民法案策定の労をねぎらう発言、税制改革に集中するよう要請。先住民開発局長、領域の概念規定が含まれていないことに不満表明。 COCOPA委員長、EZLNが修正を受け入れない可能性を示唆。 PRD執行部、上院における対応を擁護。教職員組合、拘束されている教員２名の釈放、４名の逮捕状撤回を要求。
27	INI、上院で採択の先住民法案はCOCOPAの精神からかけ離れたものと批判。アナウァック先住民共同体連盟、決定は愚弄であると批判。リゴベルタ・メンチュウ、上院採択の先住民法は限界が多いとと指摘。　 PRD、PTのCOCOPA委員、先住民法案に対するEZLNの対応を危惧。 PRDの下院議員、先住民法案に反対の方針。 CNI、５月１日から抗議運動を展開すると表明。
28	下院で先住民法案、賛成386（PAN、PRI、PVEM)⇔反対60(PRD、PT、オアハカ州選出のPRI５名)で採択。COCOPA委員長、法案は死産と表明。大統領、チアパスにおける武装紛争状態は終了と表明。 CNI、PRDの全国大会で上院における党の対応を批判。 ANIPA、ヤキ部族、500年の抵抗ゲレロ州協議会、先住民法案をだまし討ちと批判。カルデナス、先住民法案は不十分と指摘。イスタパの解放農民連盟、CIOAC、CUTの農民、逮捕された指導者の釈放を求めデモ。タパチュラのコーヒー独立生産者連合(UPIC)、生産危機に対するフォーラム。人権組織、４月17日に釈放された「平和と正義」のメンバー、翌日以降、ヤハロンで避難民を脅迫と告発。
29	EZLN、国会採択の先住民法案批判、政府との対話の道は閉ざされたとコミュニケ。先住民開発局長、先住民法案は望んだものでないと指摘、先住民寄宿校改善を公約。大統領、先住民法案に異議のあるものは提案するように要請。モレロス、ゲレロ、プエブラの州人権委員会、逮捕されている武装組織の先住民に対する恩赦検討。
30	上院第58回２期通常議会、７法案採択で終了、EZLNのコミュニケは議論せず。