サパティスタ日々の出来事2001年1月

El Grupo de Solidaridad con las Luchas de Indi'genas en Mexiko, de Kansai-Japo'n

1	EZLN、蜂起７周年のメッセージ（残る６ヵ所からの撤退など対話再開条件の実行） EZLN、国内外の市民社会、CNI宛てのコミュニケ。首都の監獄に収監のサパティスタ支持者、ハンストを開始。チアパス州知事、州議会の採択した予算法案を拒否、PAN,PRD,PTは知事を支持。
2	チアパス州知事、2000年と同じ予算を執行予定。
3	EZLN、首都への行進に関連するサパティスタ情報センター創設のコミュニケ。チアパス州知事、州裁判所長官の資金流用疑惑を指摘するも殺害予告は否定。カンテアル(チェナロォ)で農地紛争で２名殺害。シナカンタンでPRDとPRI派の衝突で６名負傷。ハワルトン（「１月１日」自治区）で軍による飲料水汚染とマリフアナ植付け。サンティアゴ・ソチアパ（ベラクルス州）のサポテカ・チナンテカ系先住民の67集落、自治地区を宣言。
4	シナカンタンで500名のPRD支持者（一部、覆面武装）、首長交替を要求してデモ。
5	人権組織、サパティスタ組織独立戦線（FIOZ、ケレタロ州）の指導者釈放を要請。グアダルーペ・テペヤックで米国とカナダの活動家ハンスト開始。
6	EZLN、CNIへのメッセージで、首都行進の日程発表（2月25日～3月6日首都着）農地改革省、チアパス高地で12.2万haのエヒード認定の方針を発表。
7	EZLN、クシュルハー、ロベルト・バリオスでの兵員増強を指摘。
8	大統領とCOCOPA委員との会合で先住民法案を短期間で審議するよう要請。ヌエボ・アルタミラーノ(「土地と自由」自治区)でサパティスタ支持者２名拉致。州都で囚人の家族約500名が抗議行動。サンクリストバルの民芸品販売の先住民、立退をめぐって抗議行動。
9	大統領、これ以上チアパスで何をせよと言うのかと表明。上院、４月以前に先住民法案を審議することは無理と表明。 CNI、EZLN首都行進前に州会議、３月初第３回総会をミチョアカンで開催方針。クシュルハーから軍撤退準備。サパティスタ１名とニコラス・ルイスの農民１名釈放。州議会、チアパス州生まれでないセバドゥア事務総長の交替を要求。
10	EZLN、12日にサンクリストバルで集会を予告するコミュニケクルシュハーの軍撤退、EZLN支持基盤代表、撤退式参加の政府代表にメッセージ。 COCOPA、大統領のシグナルは対話再開には不十分と判断。トゥリニタリア、フロンテラ・コマラパで農民が州政府の生産支援を求めてデモ。
11	PAN の議員、COCOPA案は草案でしかないと大統領提案不支持を表明。州のPRI派議員、知事と事務総長を州法違反で告発。知事、州裁判所所長の公金流用の証拠発見を表明。 INI、チアパス州からの軍撤退要請を支持。
12	EZLN、３通のコミュニケを発表、サンクリストバルの集会で朗読されたもの、サパティスタ情報センター（LINKセクション参照）に関するもの、CNIおよび会議開催地のプレペチャ共同体宛。サンクリストバル市でサパティスタ支持基盤の集会。国内各地で市民社会決起記念集会、首都の集会２千人参加では一部の学生が裸になる。グアダルーペ・テペヤックの病院に国際赤十字のスタッフが戻る予定。収監されていたサパティスタ支持者１名釈放（合計19名）
13	大統領、武器を捨てるならサパティスタの要求を満たすとラジオで声明。 COCOPA、チアパス州事務総長、サパティスタの首都行進の安全を保障。 PAN 委員、大統領提出の先住民法案(COCOPA案)と党の案の齟齬を指摘。
14	大統領、ルイス元司教に対して和平への協力要請。
15	大統領、武器放棄の呼び掛けは対話再開の条件ではなく招待であると表明。独立組織、準軍事組織、一般犯罪者の囚人、サパティスタのみの釈放に抗議行動。
16	COCOPA、対話再開にむけ、両当事者へのメッセージ、大統領との会見は中止。チアパスの和解に向けた教会の仲裁者としては現司教が適切と司教協議会が表明。ソコヌスコ労働者農民学生連合、先住民共同体からの軍撤退を要求し座込み。
17	ロベルト・バリオスの軍検問所撤収、400名の要員撤退。大統領、チアパスでは軍撤退の代わりに雇用創出と宣言。前知事代行の公金流用に関する調査、現時点で１億5000万ペソ判明。
18	チアパス州コーヒー生産者、不況のため、一週間当たり約 500名が米国に出稼ぎ COCOPA委員長、対話再開を阻害する要員が両当事者の態度にあると指摘。 PAN の指導者、EZLN指導部がチアパス州をでた場合、逮捕可能と主張。入管、チアパス監視団に対する措置の緩和を検討中。
19	上院で「先住民の権利と文化に関する憲法改正と先住民族」フォーラム。ＣＮＩ、サパティスタの対話再開の姿勢支持、自治に向けた憲法改正要求。経営者連合(COPARMEX)、サパティスタの首都への行進を認めたのは誤りと表明。チアパス州の企業家、州からの軍撤退に反対。ポニアトウスカ、大統領には覆面を外すように要求する権限なしと指摘。監査行政省(SECODAM)、前チアパス州知事代行の監査実施を表明。
20	大統領、EZLNの意志表明がない限り、これ以上の撤退は当面は行わないと表明。
21	大統領、サパティスタの首都行進について政党と協議。
22	チアパス和平全権委員、３項目要求実施にともなう条件（教育、雇用等の事業の妨害をしない、軍への執拗な抗議行動の停止）を指摘。チアパスの財界人、軍撤退の後の安全保障の体制を確立するよう要求。ティフアナ司教、大統領はこれ以上サパティスタへ譲歩すべきでないと表明。
23	COCOPA、大統領に首都行進に関する姿勢表明を要求、大統領は法律遵守を指摘。チアパス和平全権委員アルバレスらラ・レアリダーを訪問。第３回CNI全国会議開催発表以来、ミチョアカン州で軍活動が活発化と指摘。
24	EZLN、首都行進への日程の変更を発表。出発２月24日、イダルゴ州テペェ（２月28日～３月１日）、ミチョアカン州ヌリオ（３月１日～５日、CNI会議参加）、モレロス州テポストランなどを経由し、３月11日に首都ソカロ到着。人権組織、サパティスタ、25名の政治犯、エル・ボスケの７名の警官殺害事件に関連して逮捕された無実の囚人らの釈放を要求。市民組織、サパティスタの要求実行を要請、１月末から２月初めの集会を予告。 PRIの先住民活動局長とメヒコ先住民協議会、サパティスタ首都行進を尊重。　 UCIZONI、プエブラ・パナマ計画について明らかにするよう大統領に要求。ケレタロ州裁判所裁判官の一人、FIOZのメンバーは政治犯と表明。
25	内務省、首都行進の安全を保障。社会開発省、和平交渉の推進を要請。米国大使館、サパティスタの首都行進の同伴者はメヒコの法律に従うように要請。メンチュウ、EZLNにチャンスを与えるべきであると表明。 CNC、インディオ民族の権利を防衛すると表明。
26	EZLN、首都への行進に対する経済的支援を再要請。ブラジルのポルト・アレグレで世界社会フォーラム開催。 MST、モンサントの遺伝子組替え作物研究所の農場を襲撃。大統領、ダボス会議で紛争は重要課題であることを強調。
27	EZLN、要求したのはわずか３項目であると強調。首都でのサパティスタの首都行進に関する第１次協議に１万人参加。チアパス州で新設の７行政地区の２万７千人が投票不能のおそれ。
28	マルコスら、Imagen Informativa のインタビューを受ける（２月４日放映）。大統領、首都行進に関しては後方支援と安全についての事前合意が必要と表明。 INI、先住民族の権利を推進し防衛する計画案策定のコンクールを公示。 PRD、サパティスタの要求、首都行進を支持。
29	大統領、国民はセバスティアン・ギジェンの訪問を待っていると表明。農地改革省、チアパス州の４万９千haの土地所有登記の正常化を約束。農業省、サパティスタ支持者の抱える問題は解決済みと表明。英国外務省関係者、サパティスタ行進でメヒコへの投資停止はないと表明。経営者連合(COPARMEX)、サパティスタが州外に出る際に圧力を行使すべきと主張。ケレタロ州知事、サパティスタは死刑に値し、州内通過を保証しないと表明。ビジャ・コルソの農民、独立農民組織（COI)指導者殺害の首謀者カルメン・オランテスの逮捕を検察庁に要請。州政府、道路建設請負契約の公募実施。〈エクアドルで先住民農民、運賃、燃料費値上げへの抗議行動開始〉
30	COCOPAメンバー、大統領と会見、対話の方針は今も有効と表明。司教協議会、サパティスタの行進に関する無意味な論争を止めるように要請。 New York Times 紙、対話に関して楽観的というマルコスとの会見記事発表。
31	マルコス、ラ・レアリダーでコメディアンのギリギリと会見。大統領、マルコスは先住民世界の完全統合という目標に貢献すると表明。上院議長、覆面の有無にかかわらずサパティスタを受け入れるべきと表明。 COCOPA、EZLNに直接接触を要請する書簡を送付。経営者連合(COPARMEX)、マルコスをプロレスの仮面ヒーローと同列のものと表明。人権組織、２万人弱の避難民の帰村できる条件を作るように要求。先住民族・共同体開発メヒコ協議機構、先住民の状況は悪化と指摘。