サパティスタ日々の出来事2000年12月

El Grupo de Solidaridad con las Luchas de Indi'genas en Mexiko, de Kansai-Japo'n

1	フォックス大統領就任。内相、対話姿勢を評価。グアダルーペ・テペヤック、アンパロ・アグアティンタ、アマドール・エルナンデスなど53ヵ所の検問所撤去命令サパティスタ支持者、州内の軍基地前で抗議。イタリアの発電機、ラ・レアリダー到着。内相、入管のイタリア人召喚状破棄。エトラ（オアハカ州）で人民革命武装軍(FARP、EPRから分離)がコミュニケ。
2	EZLN、新政権との交渉について見解表明（COCOPA提案を説明するため、２月に首都に24名の司令官派遣予定。対話姿勢を示すものとして、サンアンドレス合意履行、囚人釈放、非軍事化を行うこと。７つの軍検問所閉鎖要求）。 EZLN、フォックス宛の書簡発表。新チアパス交渉委員の姿勢評価。 50名のサパティスタ囚人ハンスト中止。
3	EZLN、「メヒコ2000年、開かれた窓、開けられる扉」発表。軍はEZLN支配地域に５平方キロのサパティスタ駐留地区３ヵ所設定を検討。初日の軍撤退は50ヵ所、アマドール・エルナンデスでは50名のみ退去。アンパロ・・アグアティンタでは警察による検問再開。次期知事、サパティスタの要求は対応可能と表明。人種主義、外国排斥、非寛容、差別反対市民会議、サンティアゴで開催(～８日)。
4	PRI派議員、検問の撤去は軍の撤退を意味しないと表明。知事代行、検問所からの軍撤退に対して警察や治安警察による警備を実施。サパティスタ囚人の弁護士、逮捕は根拠なしと表明。人権組織、前大統領はONGの活動に敵対的と国連人権高等弁務官に報告。先住民支援局長、都市文明への統合を図るより飢え克服が最重要と表明。
5	フォックス、COCOPAの先住民関連法案を国会に上程。メヒコ市新首長ロペス・オブラドール着任。検問所撤去は検問そのものの廃止と結びついていないと警告。チアパス州内の前首長11名、公金不正使用の容疑で調査。
6	覆面を被ったものと対話できないというPAN 上院議員の発言に批判。イタリア議会、大統領に43名のイタリア人への入国禁止措置の撤回を要請ポロォでマヌ・チャオのコンサート。サラサール、州政府の陣容発表、元CONAI やARIC独立派のメンバーを登用。
7	先住民法案上院の委員会に提出。カンペチェ・エヒード（コパイナラ）で土地問題で２名殺害。
8	サラサールの州政府発足、紛争地区の和解調停委員を任命。大統領、さらなる兵力切り離しを表明。「2000年記念巡礼行進」300 名首都到着。 EZLNの３つのコミュニケ（新州政府、「2000年記念巡礼行進」に関するもの）。 PAN、以前提出の先住民法案は再提出しないと表明。司教協議会はチアパスにおける仲裁に関与しないと表明。
9	アクテアルからのラス・アベーハスとシニッチの行進、56日目にバシリカに到着。公共政策担当官、１月からチアパスでの新規投資を開始と表明。スチアテで、市民組織が首長の報告を阻止しようとして20名負傷。
10	新州政府、前知事代行の行きすぎの点検、正当性を欠く逮捕状発行の検討。「平和と正義」エル・カルメン（ティラ）でPRD支持者のこども１名誘拐。スチアテ首長は辞任。
11	ＩＮＩ長官にマルコス・マティアス・アロンソ（ANIPAメンバー）就任人権組織、指摘された７ヵ所からの軍撤退の明確な徴候は観察できず、今年度８月までに34ヵ所増設された軍キャンプは、現在53ヵ所まで増加と指摘。 CNI,CNMI,アナウァック民族連盟、サンアンドレス合意実行を要請。サラサール知事、チェナロォの対立する当事者の対話を要請。「平和と正義」エル・カルメン（ティラ）でPRD支持者２名誘拐。
12	COCOPA委員、INI長官のサンアンドレス合意支持の姿勢を評価。チアパス州のPRD創設者・指導者ヒルベルト・ゴメス・メナ、PRDに一貫性欠如、元PRI派の巣窟と化しているとして離党。
13	州事務総長、行政地区再編委員会解散、行政地区新設措置撤廃の方針を表明。「2000年記念巡礼行進」、バシリカからサンアンヘルまで行進。メヒコ市議会のPRD派、サパティスタ招待の提案。
14	サンクリストバル司教、先住民の人権尊重を要請。州検察庁、収監されているサパティスタ関連の103 件の再審査を指示。 PRI 派、大統領のCOCOPA法案の国会上程を批判。
15	州事務総長、サパティスタ自治地区を合法化する可能性を示唆。州文化局長、市民の参加するチアパス文化審議会の設置を発表。
16	アムネスティ、アマドール・エルナンデスの土地収用布告の撤回を要請。
17	州裁判所長官、アマドール・エルナンデスの土地収用審判について28日に報告。
18	ポポカテペトル山大噴火州政府、７地点から警官の撤収を確認。
19	州政府、行政地区再編委員会を解散。
20	EZLN、３通のコミュニケで準軍事組織の統制が行われていないことを告発。サンタフェ・エル・ドゥラスナル（チロン地区）に準軍事組織侵入、９家族避難。
21	州議会のPRI 派（24/40）、知事の提出した州憲法改正案を拒否の方針。アマドール・エルナンデスを除く６ヵ所のサパティスタ自治地区当局、軍の撤退は実行されていないと告発。オベンティックで学校建設の米国人ピーター・ブラウンの再入国許可。
22	アマドール・エルナンデスから軍部隊撤収、土地接収布告を撤回。 EZLN、軍部隊撤収を確認するコミュニケを発表。アクテアル虐殺３周年。
23	メヒコ市でアクテアル虐殺３周年のロックコンサート。
26	ピーター・ブラウン再入国許可。
27	大統領、COCOPA法案を議会で通過させる方針を再確認。
29	チアパス州議会のPRI 派、知事予算を2100万ペソ削減し、議会予算を増やす（8100万→1億5300万ペソ）予算法案を採択。連邦選挙裁判所、タバスコ州選挙無効を発表、PRI 派候補の当選を取消す。
30	22名のサパティスタ釈放発表、うち16名は深夜釈放、残る87名も追って釈放予定。チアパス州知事、セロ・ウエコ監獄閉鎖の方針を発表。
31	大統領、ホルナチョフからの軍撤退を指令、700名の住民抗議行動。チアパス州のPRD、PAN、PT派議員、PRI派の採決した予算案に反対表明。